体表にテラヘルツ波を変調照射することで、体内超音波を非接触生成する方法を提案・実証しました。従来の超音波エコーとは異なり、トランスデューサを体表に密着させることなく体内超音波を生成できるようになります。一般にテラヘルツ波は水に強く吸収されるため、体内用途には不向きと考えられていますが、ここではその吸収性を光音響効果としてむしろ積極的に活用しています。将来的には、日常生活中やスポーツ中などの場面に溶け込める体内超音波技術を実現し、予防医療や身体スキルの向上などへの貢献を目指します。
Natsumi Ichikawa and Yasuaki Monnai. “Generating in vivo continuous ultrasound based on sub-terahertz photoacoustic effect,” APL Photonics. 8, 086105 , 2023.