撮影範囲が広がり、位置情報の精度が向上しました。
特任研究員の大伏仙泰です。
元日の地震により被害を受けられた皆さまに改めてお見舞い申し上げます。
2024年2月に公開したストリートビューの撮影範囲は当時の道路事情により限られたものでした。また、位置情報の精度が低く、数m単位での誤差が生じていました。この度、GPS等のGNSS(衛星測位システム)に加えQZSS(準天頂衛星システム・みちびき)を使用し位置情報の精度を向上させた上で、8月15日から8月19日にかけて珠洲市内のより広範囲で撮影を行いました。本日、Googleストリートビューにおいて、その一部が公開されたことをお知らせいたします。現在公開が完了していない区間についても数日以内に公開される見込みです。また、前回2月公開分・今回8月公開分の撮影画像について、位置情報付き路上画像投稿サービスのMapillaryにおける公開を予定しており、完了時期は9月末となる見込みです。Mapillaryでの公開画像には、同サービスの規約に従いCC-BY-SA 4.0のライセンスが適用されるほか、フィルタを設定することで撮影日時の切り替えが可能となります。今回の撮影画像の公開は2月の公開時と同様に当該自治体の方とご相談の上で行われました。
概要
- 撮影期間: 2024年8月15日から同8月19日まで
- 撮影場所: 珠洲市内全域(宝立, 上戸, 飯田, 若山, 直, 正院, 蛸島, 三崎, 日置, 大谷)および珠洲市周辺の主要アクセスルートの一部区間
- 使用機材: Insta360 X4およびQZSS(みちびき)CLAS(センチメータ級測位補強サービス)対応GNSS受信機(Drogger RWS.DC)
- 撮影距離: 497.3 km
謝辞
本プロジェクトは科学研究費 課題番号24K23884および東京大学先端科学技術研究センター RCAST助成の各助成を受けて行われました。
本件に関するお問い合わせ先: contact@star.rcast.u-tokyo.ac.jp
公開日:2024年8月31日
最終更新日:2024年8月31日