PukaPuCam is an application service which utilizes a camera attached to balloons, to capture users' unconscious activity continuously from a third-person view. PukaPuCam records the interaction between the users, their surrounding objects and even the people they meet. The direction of the balloon is influenced by the wind, air resistance and tension applied from the yarn. Through this, PukaPuCam can capture the users from random angles implicitly. This characteristic provides a fun and surprising experience when the users look back at the pictures. As compare to other methods, PukaPuCam is low-cost, has a simple configuration, is safe, does not emit noise and can be used for long-term. Furthermore, as balloons are commonly used at leisure places such as theme park, the system can be easily accepted and can blend into the surroundings.
旅のような非日常の記録だけでなく, ブログや日記をネット上で公開したり, 自分で日常のログをデジタルアーカイブする人びとが増え, 写真のみに特化した共有アプリケーションも増えている中, その写真を用いての振り返りの体験は, 思い出を記録し, 個人的な記録の想起だけでなく人と共有すること, そして自己理解や自己表現の満足感を満たすものとして価値を持ち始めている. 本論文で提案するプカプカメラは, ユーザが簡易な方法で旅のログを残すことができ, 従来の旅の記録では得られなかった気づきや振り返る体験を促すことを目的として製作・開発した. 風船にカメラを取り付けることで自分だけの「専属カメラマン」がいるかのように, ユーザを三人称視点で自動で撮影し続ける浮遊カメラと, その記録を閲覧する専用のビューワを含む複合的サービスである. 風船が風の抵抗を受け, ユーザの歩く速度に応じて傾きを変える特徴を用い, 旅をする場に存在する物や人とのインタラクションを記録する. ユーザ追随型で撮影する浮遊装置も存在しているが, 風船という一般に馴染みやすいデザインにより, 広く観光地やテーマパークで利用されること, そして風船というかわいいモチーフを利用することで, 非日常の体験をさらに楽しいものにするという体験自体の拡張を目指した.