Fur Display makes invisible information visible. It not only delivers dynamic movements of appealing, bushy fur, but it is also a feathery, visual, tactile display that invites touch and interaction. Earlier versions of this concept often used rigid surfaces like tabletops, but Fur Display presents touchable fur with surprising dynamic movement. The device is simple and small, so it can be placed on clothing, appliances, or personal belongings, where it becomes a useful, friendly interface in our daily lives.
本稿では,人がより直感的に理解できる情報伝達が可能でかつ親しみを抱きやすい新たなインターフェースとして FurDisplay の提案を行う.また,試作を行い FurDisplay の有用性とインタラクショ ン性を検討するためにユーザによる評価実験を行ったので結果を報告する. FurDisplay の重要な特徴は誰もが素直に理解できる情報伝達が可能であるということである.本稿では猫が威嚇する際などに毛を逆立てるといった立毛現象を利用して情報提示を行う.立毛現象を工学的に再現 するためのアクチュエータとして円盤型振動モータのみを用いるため,従来の同様の研究と比較してシンプルな機構を達成している.また FurDisplay の素材として天然毛皮を用いることで人に親しみやすさを与える効果を得ている.さらに天然毛皮を用いることで従来研究で課題であった毛並みの再現という点が問題にならない.FurDisplay は機構がシンプルで親しみやいため日常生活の身の周り物に適用が可能でありそれらに新たな価値を付加することができる.FurDisplay の有用性と人とのインタラクション性を検討するために試作を行い評価を行った.試作品として天然毛皮に円盤形振動モータを取り付けた基本的な FurDisplay を作製した.また,応用事例として我々が普段よく利用する家電製品やアクセサリーに FurDisplay を実装した.